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「ハサミ」?と呼ばれる品評会出品茶も茶摘みへ
●4月29日、川根の里では機械摘みによる全国品評会出品茶の茶摘みも始まりました。
●品評会の「普通煎茶の部」には、手摘み茶中心の「4kgの部」と機械摘み限定の「10kgの部」があるのです。
●園主は「今年の新芽は勢いがある」と、一年の栽培に対する手応えを語り
●新芽を手に「口にしてごらん」
●摘んだ生葉を噛むと、確かに爽やかな香りが広がり、園主も少し誇らしげな表情。
●ちなみに、機械摘みのことを茶農家は「ハサミ」と言います。
●昔は、手摘み以外は「茶ばさみ」とか「手ばさみ」と呼ばれる、茶摘み専用のハサミが使われていました。
(ハサミに装着された袋に、摘んだ新芽がそのまま落ちる構造になっていました)
●その名残で今でも機械摘みを「ハサミ」と言うのです。
●今ではほとんど見なくなった茶ばさみ……いや、そうでもなく。
●段差があったり防霜ファンのポール際など、機械が届かない部分では今でも茶ばさみの出番。
●100年以上(?)も続く、良き相棒です。
●さて、現在は機械であっと言う間にラクラク茶摘み……と思いきや
●茶摘みには準備が様々。
●さらに、ほとんどの茶園が斜面の川根では、機械摘みとは言っても、
●三人で少しずつ摘んでいく「可搬」と呼ばれる旧来の機械の使用がほとんどで、
●全国の茶産地で主流の「乗用」と言うワンマン自動マシンを使える茶園は限られます。
●ですから「機械摘み」と言うより「ハサミ」と呼んだ方がしっくり馴染むかもしれません。
●本当に柔らかい新芽だけを選ぶ手摘みに比べて、葉のボリューム感が高まる「ハサミ」。
●しかし茶樹の高さを揃える日頃からの手入れや、柔らかな新芽だけを狙う摘み方によって、
●手摘みに匹敵する新芽だけがカゴに集められていきました。
●実際、品評会では「これ、ホントに機械摘み?」と聞かれることもある川根茶の新芽。
●今年は、川根茶ファンの人たちを、どんな表情にすることでしょう。
★盛期を迎える川根茶園。
★お取り寄せのことは、本サイトでご案内の茶農家や茶専門店にお問合せください。