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川根路に、金(かね)が降ってきた?!
●昔の人は、「金が降ってきた」と言ったそうです。
●日照り続きを終わらせる恵みの雨のことを。
●そんな言葉を思い出させるように、降水量の少なかった7月の川根路は、
●8月に入ると一転、午後から強い雨の降る日が続き、茶農家を安堵させました。
●日頃は日本屈指の降水量に恵まれる川根路でも、こんな時があるのです。
●安倍晴明さんに雨乞い祈祷を頼みたくなるような、しかも記録的な猛暑だった7月。
●しかし、そのダメージを最小限にしてきたのが山あいの強み。
●日中は40度近くなっても、深夜~早朝は20度以下になるなど、
●その寒暖差はおよそ20度。
●茶樹は、猛暑で疲れたカラダをしっかり休め、養分を蓄えることもできるのです。
●また、寒暖差のおかげで深夜~早朝は夜露が発生しやすいため、
●日照り続きの乾燥状態でも、茶樹は一定の湿気に包まれるのです。
●さらに茶園の地面の温度は、常緑の茶樹の下にあるおかげで、
●また、秋に施したススキなど草のおかげで、
●猛暑のイメージほどの地温上昇はなく、乾燥も最小限に。
●川根茶の茶樹は、大井川上流、南アルプスの麓の山あいという自然の恵みに守られて、
●猛暑で雨の少ない夏を乗り越えているのです。
●とは言え、降雨はやはり有難い。
●茶農家は、こんなことを言いました。
「自然の雨は、やはりすごい。茶園を濡らすだけでなく、太陽を遮り、
一瞬にして空中の湿度を高め、天にフタをしたように、空中湿度をキープしてくれる。
人間がどんなに頑張って散水しても、こんな効果は得られない」
●雨は「金」であり、天の神様のギフトなのかも、そんなことを思わせる8月の川根路です。