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今年は不自然な自然?!それでも向き合う
●「例年は人の胸あたりの高さのススキが、今年は頭上のはるか上。大谷やジャッジより高い!」
●秋にススキを刈って、乾燥させ、茶園に敷く農家が、驚いていました。
●じつは茶樹も同じ。
●枝が例年より格段に伸びていることが多く、「秋整枝」するタイミングが難しい……
●秋整枝とは、春に良質な新芽を生むために、また良質な新芽だけを円滑に茶摘みできるようにするために。
●茶樹の枝葉を刈るなどして整える、とても大切な作業です。
●毎年、整枝を行う時期はだいたい決まっている。
●でも茶樹がスクスクと成長する今年は見極めにくく、それを誤ると大変。
●春のはじめに顔を出してほしい新芽の赤ちゃんが、秋に顔を出しかねないのです。
●これらの異変は、かつてない「猛暑の夏」「猛暑の秋」の影響。
●何しろ10月も中旬の頃に、冷涼な川根路にあって30℃に迫ろうかという日を経験したり。
●普段から自然と深く向き合う茶農家だけに、その不自然さに驚きは大きいのです。
●それでも、自然だけでなく不自然とも向き合うのが川根茶農家。
●例年のセオリーに捕らわれず、ひとつひとつの作業の適期を見極めて実践。
●成長の早い枝は、二度に分けて整枝するなど、従来とは違う配慮を重ねています。
●幸いなことに、暑い秋でも川根路は夜の冷え込みが激しく。
●また降雨もそこそこあり、土壌も空中もウェット感を維持。
●苦労も手間も多くなりますが、適切に対応すれば茶樹の状態は守られ、それは春に報われる……
●そう信じつつ、川根路は静かな冬を迎えようとしています。