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江戸期からの老舗が語る川根茶
●ご報告が遅くなってしまいましたが、昨年12月14日。
●「第72回全国お茶まつり」が東京の日本橋プラザビルで開催されました。
●川根本町からも全国茶品評会参加の茶農家をはじめとした一行が早朝に貸切バスで出発。
●大会を視察するとともに、茶業視察で日本橋は株式会社山本山の本社を訪ねました。
●創業元禄三年、日本で最も古い煎茶商とされる山本山さんと川根茶は、歴史的に深い関係があります。
●江戸後期、当時の山本山の山本嘉兵衛さんは川根茶を高く評価し、江戸にて販売、大変に好評を得て、川根茶の名声を高めるきっかけのひとつになったと伝えられています。
●一方、山本嘉兵衛さんも川根茶のおかげで商売がうまくいったと感謝され、天保年間、川根に阿弥陀堂を建てるとき、「金10両、右手水鉢、花瓶壱対造花等」を寄進したと、古い文書に記されています。
●それが現在の川根本町水川に建つ町の指定文化財「水川阿弥陀観音堂」です。
●また、ご本尊の阿弥陀様は、江戸の天保大火の際、被災した山本山の倉庫から発見された阿弥陀如来で、当時の水川村名主中村藤五郎がそれを譲り受けたと伝えられています。
●さて、現在も川根茶を商っていただいている山本山さんと、様々な意見交換をすることができました。お話を要約すると――
・川根茶の一番の魅力は、やはり香り
・鼻に抜ける豊かな香り
・それを市場も求めている
・今、色々なお茶が市場に出ていて、川根茶にも色々なものがあるかもしれない。
・それはそれとして、川根茶の魅力、“らしさ”も、しっかり守っていってほしい。
●第三者の、そして市場の貴重な声を、うかがうことができました。