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川根茶に進化の予感?! 茶業者大会報告

●3月9日(土)、川根本町の「山村開発センター」にて、新茶期前の恒例「川根本町茶業者大会」が開催されました。

●いよいよ新茶シーズン、今年も川根茶にふさわしい香味をお届けしようと、皆で心をひとつにする、言わば決起集会です。

●本大会では、川根茶の可能性を感じさせる、様々な報告もありました。

●たとえば、静岡県中遠農林事務所からは液体肥料の効果の4年にわたる研究報告。

●液体肥料がお茶の「うま味」を高める可能性や、どんな方法で施肥すれば良いかの検討など、様々な視点からの報告がありました。

●その貴重な研究成果は、一層上質な川根茶づくりに役立っていくことでしょう。

●続く「茶業研修会」では、川根茶の特徴である香り高さについて、3年にわたり科学的に検証した結果が報告されました。

●川根茶の特徴的な香り成分は、以下の通りでした。

・メチルジャスモネート(新鮮香) ・フラネオール(自然な甘さ)

・バニリン(甘さ)        ・インドール(香り全体を強める)

●これらは、特に川根茶のミル芽(柔らかい新芽)に多く含まれることも分かりました。

●また、これらの成分は、気温差などのストレスで多くなる、口の中に残りやすい、などの特性があると言われており、まさに川根茶の自然背景や、川根茶の魅力「香りの余韻」とも符合する結果となりました。

●川根茶は、国の「地理的表示保護制度」(GI)登録を目指しており、こうした科学的データも心強い援軍になりそうです。

※「地理的表示保護制度」(GI)登録のお話は、また改めてご案内します。

●川根茶の客観的な再評価に繋がったり、皆さまの暮らしのなかへ、より香味豊かな川根茶をお届けできる可能性を示す、各種の報告。

●川根茶は今後も進化を続けていきそうです。

★本大会では、昨年の国や町の品評会で入賞した方々の表彰も行われました。

表彰された皆様は、以下の通りです。

  ・第72回全国茶品評会 普通煎茶4kgの部 一等5席  相藤園 相藤令治氏

  ・平成30年度川根本町茶品評会 手摘みの部 優等  相藤園   相藤令治氏 

                 機械摘みの部 優等  丹野園 丹野浩之氏

  ・平成30年度川根本町共同製茶連絡協議会一番茶互評会

                優等  平谷製茶組合 組合長 鈴木俊二氏

 

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